再スタート⑭「完璧なエントリーポイントだと分かっていても、どうしても手が動かない」
その気持ち、痛いほど分かります。
私は“少ない貯蓄の種銭が生命線”という状況で、毎日チャートと向き合っています
損切り一発が精神的に響き、次のチャンスでは指が止まる
その繰り返しに苦しみ、同じような人に伝わればと思いこの記事を書きました
今回は、東京電力とソフトバンクグループで実際に起きたトレードを、時刻・エントリー根拠・心理の揺れも含めてありのまま共有します。
事例①|東京電力(9501)

エントリー:9:30/損切り:9:40
状況
寄付き直後からパーフェクトオーダー、9:30〜35にかけてローソク足が加速&出来高上昇
王道のエントリーパターン
判断と行動
9:30に200株を0.1円刻みで買いエントリー
次の5分足は陽線で順行OK
しかし、9:40にエントリー価格を割る陰線出現 → ルール通り損切り
メンタルへの影響
正しいロジックだった
損切りも遅れていない
…それでも、「完璧な場面で負けた」ことが心を深く削ったのです
事例②|ソフトバンクグループ(9984)

エントリー“できなかった”のは9:55〜10:00
状況
朝からパーフェクトオーダー継続
9:55〜10:00、長く拮抗していたレンジを陽線が明確にブレイク
しかも出来高も微増
判断と葛藤
「これは行ける」と分かった
だけど…東京電力の記憶が蘇る
「1円刻みだから怖い」「出来高も微妙」と言い訳して指を止めた
その後の展開
ブレイク後、**見事な上昇
次の陰線で利確していたとしても65円(6,500円)**は抜けた場面だった
まさに“入り損ねの悔しさ”
「恐怖」の正体を紐解いてみた

記憶バイアス
「前のトレードで正しく損切りした」経験が、脳にブレーキをかける
自己防衛反応
「また資金が減ったら…」という不安が、エントリーの決断を奪う
後悔の記憶が脳内報酬に
「入らずに損しなかった」という安心感が、次のエントリー判断を抑制する
恐怖を“管理”するための3つの工夫
1. 最小ロットで“怖くても入れた”経験を積む
0.1円刻みでも踏み出した記録が、自信の土台になる
2. ジャーナルに「入れなかった理由」を書く
言語化するだけで、感情に客観性が生まれる
3. 「ルール通り損切りした日=成功」と定義する
結果でなく行動の誠実さを毎日褒めてあげる
最後に|“迷い”こそ、真剣な証拠

損切りは痛い
逃した上昇はもっと痛い
だけど今、冷静に振り返り、悩みながらもチャートを見ている自分はきっと強くなれている
相場に答えはないけれど、自分の“心の揺れ”を記録し、向き合っていくことが明日につながる唯一の武器になる
📌この記事があなたの気持ちに少しでも寄り添えたなら嬉しいです。同じように悩んでいる方に伝わればと思います