負けた理由は、チャートじゃない。ルール違反でもない
“自分の心”だった—
2025年6月 半月が過ぎたころ、ふとノートを開いたとき、ペンでグチャグチャに塗りつぶされたページが目に飛び込んできた
「なぜ、こんなことを?」そう思った瞬間、自分の中で何かが崩れていたことを悟る
トレードの敵は、相場ではなく”自分の精神”だったのだと
本当の敵
なぜか9日から再開されたノート。異常な記録
6月のノートは、なぜか9日から唐突に再開していた
しかも、書き出しが前場3連続損切りという不穏なスタートだった
あの日の心中は、【番外編】にまとめたつもりだった
だが、ノートにはさらに深い”何か”が残されていた
「5分待てるときは、そのまま負け方向に、5分待てずに利確したときは、上がる」
※番外編は本文最後に
不思議なほど、核心を突いた気づきだ
その言葉は、ペンでグチャグチャに塗りつぶされていた
見ていて怖くなるほどだった
まるで、自分の記憶を”消したい”かのように
10日–どこかおかしい…
ノートの10日ページには、なにもなかったかのように文章が書かれている
内容は、寄付きで3銘柄エントリーしたというもの
えっ、スイング?デイ?
よく分からない
書いているうちに思い出した。1銘柄は損切りした。
他の2つはどうしたのか。ノートにも、記憶にも、ない
それだけ、精神は”霧”に包まれていたのだと思う
11日と12日やや落ち着きを取り戻す
11日と12日には、少しだけ”希望”のようなものが見えた
ノートには、きれいにローソク足が手描きされており、チャートと真摯に向き合おうとする姿が残っていた
それでも、前週の乱れを引きずっているのは明らかだった
「負けた理由」が見えず、勝ち方もつかめない
ぐちゃぐちゃの1週間で気づいたこと
“本当の敵”は相場ではなかった
この週は、何から何までバラバラだった
ノートの開始日も、エントリーの意図も、記録の内容も、感情も、全部がちぐはぐ
ひとつだけ、はっきりわかったことがある
「私のトレードを邪魔していたのは、相場じゃない。自分の”精神”だったんだ」
ルールは、守っていたつもりだった
ここからは、相場分析ではなく、”自分の感情分析”が必要だ
次回【再スタート⑭】
「心を整えるトレードへ」–勝てる日より、”冷静な日”を積み重ねる覚悟
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