あの日、自分の指がようやく”動いた”。少額でも、ルールを守り抜いて得た小さな勝利
「いけるかもしれない」–そんな光が見えた2月。それは春とともに、音を立てて崩れていった
3月、そして4月。私の心は再び闇に沈んでいく–
迷走
2月:小さな自信を得た月、気づけばプラス4,350円!
まず伝えておきたいのは、**2月の月間収支は「プラス4,350円」**だったということだ
これが、奇跡のように嬉しかった
ノートを見返すと、テンいち銘柄(0.1円刻み)で、地道にコツコツとルールを守っている
…と思いきや、「逆パーフェクトオーダー」の中でもエントリーしていた
「おいおい、守ってないじゃん」と思う反面、ルールを改良していた自分もいた
下落トレンド中でも、**陽線4本の”押し目上昇パターン“を見極め、きちんと利益を取っていた
いつの間にか、無意識にトレードできていた自分
地合が悪く、下げ相場が続いていたからこそ見つけた、戦えるスタイルだったのかもしれない
3月:テンご銘柄に挑戦。そして破壊の始まり
「プラスになれたんだ、そろそろステップアップしよう」と、3月からは**テンご銘柄(0.5円刻み)**にも挑戦した
結果–▲1,560円
たった1,560円の損失、されどその中身は重たかった
ノートに残された心の声は、まるで呪いのようだった
「もうわからん、入れなくなった。反対にいくのでバカになった感じがする」
「どうやったら相場と仲良くなれるん??おかしい。絶対おかしい、○ね。もうムリ。全部逆に行く」
これは、3月26日と27日の記録
完全に心が折れていた
4月:地獄の大暴落相場、でも私は”活かせなかった”
そして、迎えた4月
大暴落相場がやってきた
ボラ(値動きの幅)があれば、本来デイトレーダーにとってはチャンスのはずだった
現実は違った
月間収支は▲7,530円
このときのトレードノートは悲惨だった
プラスの日は数百円。マイナスの日は数千円
「デモトレードの前よりひどくなってるんじゃ…?」
ページをめくっていくと、驚きの事実が!!
4月18日から、いきなり“30分足”に変わっていた
5分足での精度も出ていないのに、なぜ?
理由すらノートに残っていない
ただ、負けだけが、そこにあった
心のどこかで、自信を失っていたのかもしれない
2月、確かに小さな自信を手に入れた
でも、テンご銘柄に挑戦した3月で、その自信は揺らぎ、地合いが荒れた4月で完全に打ち砕かれた
なぜ、また元に戻ってしまったのか–
理由は、きっと一つじゃない
心の奥で”まだ早かった”と感じていたのかもしれない
それでも、まだ終わっちゃいない
ボロボロのノート
荒れた言葉
迷走する分足
だけど、まだ私は立っている
またノートを開き、またチャートを見る
傷だらけでも、画面のまえに座る
次こそ、もう一度”自分を信じられる瞬間”を見つけるために
【次回】
次は【再スタート⑫】「トレードではなく、”自分との戦い”だった」
最後まで読んでいただきありがとうございました